塚原研究会
〜活動の目的〜
SFCにおける冷暖房による電力・ガス消費のピークカットを目指し、人の行動変容による省エネを促進する。
〜これまでの活動〜
SFCは2022年11月に2030年までにカーボンニュートラルを達成することを宣言しました。カーボンニュートラル達成に向けては、最もコスト効果の高い「省エネ」がまず重要であることから、大学ではLEDライトや高効率冷暖房設備の導入など、設備更新を中心として省エネを進めています。そこで、本プロジェクトでは、大学が取り組む設備面に加え、人の行動面に注目した省エネを促す方法を模索することとしました。
特に、電気・ガスのピークは夏と冬にあり、契約電料を超えて多額の電気代を支払わなくてはならなくなる恐れがあることから、夏・冬のピークカットを狙って、「ナッジ」(より良い自発的行動を促す方法)という手法に着目し、空き教室でつけっ放しになっている冷暖房や照明の消灯を促すポスターを作成・掲示したり、冷房・照明のスイッチオフの方法を分かりやすくPOPで示すなどの取組を行うこととしました。
2023年夏の実験では、意図の異なる4種類のポスターを掲示し、掲示前後の冷房と照明の点灯率について、全教室のデータを取って比較しました。
その結果、
冷房:掲示前48%→掲示後24%
照明:掲示前36%→掲示後12%
と、無駄に電気を使っていた教室を大幅に減少させることができました。
〜私たちのこれから〜
“「ごみ・資源収集ステーション」を学生エリア(講義棟や厚生棟)にも設置します。こうした取組みと併せて、ごみ質調査を並行して分別率の状況をモニタリング・見える化し、啓発の強化を継続して行います。”